たいわんゆうじのリアル―とわれるにほんのかくご
岩田清文 いわた きよふみ/著
1957年生まれ。元陸将、陸上幕僚長。防衛大学校(電気工学)を卒業後、1979年に陸上自衛隊に入隊。戦車部隊勤務などを経て、米陸軍指揮幕僚大学(カンザス州)にて学ぶ。第71戦車連隊長、陸上幕僚監部人事部長、第7師団長、統合幕僚副長、北部方面総監などを経て、2013年に第34代陸上幕僚長に就任。2016年に退官。著書に『中国、日本侵攻のリアル』『中国を封じ込めよ!』(飛鳥新社)、共著に『君たち、中国に勝てるのか』(産経新聞出版)、『自衛隊最高幹部が語る令和の国防』(新潮新書)など。
定価 本体 900円(税込 990円) ISBN 978-4-905410-76-8 判型・頁数 A5判・並製ブックレット・96頁 発売 2024年10月21日 |
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「2027年までに中国の台湾侵攻があり得る」「我々の大半が考えているよりも迫っている」。-近年、複数のアメリカ高官が示唆するように、台湾・沖縄の危機は急速に高まりつつあります。
ウクライナ戦争を機に複雑化する国際情勢をどう読み解き、戦争を抑止するための備えを講じるべきか。
「統合抑止」にシフトする米国と、「困難と不信の世界」/ウクライナ戦争で結束する「新・悪の枢軸」/正念場を迎える西側陣営/習近平独裁政権が目指す台湾統一/中国と対峙する台湾の覚悟/統一に対する台湾人の意識/アメリカの予測と危機認識/中台紛争生起の可能性は?/「屈辱の百年」を総括し、「中国の夢」実現を目論む習近平/急ピッチで進む中国の軍備拡大/西太平洋で米国を凌駕する中国の戦力
台湾有事発生のシナリオと、日本有事の様相/中国軍による台湾の軍事演習と日本への威嚇/中国が狙う日本の弱点/有事に問われるシーレーンの資源の確保
画期的だった戦略三文書の策定/反撃能力保有を認める脅威対抗型の防衛力構築に向けて/官民による国全体の総合的な防衛体制の強化/いざという時、国民をどう保護するか/宇宙・サイバー領域の戦いにおける課題
天は自ら助くるものを助く/戦う意思を示さずして、戦争を抑止することはできない/安倍元総理が提起した核抑止の議論/中国の核戦力の増強に、米国と日本はどう対処すべきか/核兵力の脅威と真向かい、タブーなき国民的議論を/戦後レジームの原点、憲法九条と前文の見直しを/元自衛官として切実な憲法改正への思い
あとがき