1.嵐の中の灯台 小さな娘の待つ離れ小島の灯台に明かりを点けようと、灯台守りの父親が、荒波の中に舟を漕ぎ出すと、沖から一筋の光が射してきます。 2.小さなネジ 自分は小さくて何の役にも立たないと思っていたネジが、故障した時計に差し込まれると、時計はたちまち動き出します。子供たちに人気のユーモラスなおはなし。 3.青の洞門 紅葉の名所大分県「耶馬渓」。その険しい谷あいで、何十年も岩山に穴を掘り続けているお坊さんがいました。菊池寛『恩讐の彼方に』のモデルとなったおはなし。 4.ハエとクモに助けられた話 王子を助けたのは、嫌っていたハエとクモのおかげでした。ふだん、苦手に思っている人が、実は自分のために力になってくれているのかもしれませんね。 5.父の看病 父だと思って看病していた人は実は他人でしたが、少年は心をこめて看病を続けます。イタリアの名作集「クオレ」の一話。 6.佐吉と自動織機 佐吉が昼夜をかけて開発した自動織機は、名古屋にあるトヨタグループの「産業技術記念館」に展示されています。 7.助舟(たすけぶね) 危険を顧みず漕ぎ手に志願する息子を、きっぱりと送り出した母。この助舟の働きで、人々は無事救助され、行方の知れなかった夫との再会も果たします。 8.緑の野ーデンマーク復興の物語 荒れ野にもみの木を植え、緑豊かな野に。ダルガス親子の真心に動かされたデンマークの人々と国土復興の物語。 9.笛の名人 船旅の途中、海賊船に襲われた笛の名人が、今夜限りの一曲と、心を込めて吹く笛の音に、海賊の頭の目は涙に濡れて… 10.五人の庄屋 江戸時代のはじめの大飢饉。村人の生活を守ろうと、難工事に挑んだ五人の庄屋。その覚悟と熱い思いが人々を動かし、大石堰はついに完成、水路に水が流れます。 11.競馬(くらべうま) 村の栄誉をかけた勝負で馬から滑り落ちてしまった対戦相手を、少年はためらいなく助けたので、互いの村の絆はより強く結ばれました。 12.応挙と猪 観察したままを忠実に描きあげた円山応挙。その絵に勢いがないと言われたのは、猪が病気だったせいだと知りますが、生きた猪を描こうと再び筆を取ります。 13.ハンタカ 何を教えても覚えられない弟子のハンタカに、お釈迦様は「汚い言葉を使わない」、ただこの一言を覚えるようにと言われました。素直な心が呼び覚まされる一話。 14.焼けなかった町 関東大震災で焼けなかった一角。住民総出で力をあわせて消火活動に取り組み、町を守った実話です。防災活動の大切さを教えてくれます。 15.夕日に映えた柿の色 いくら工夫しても目指す柿の色が出せず苦労を重ねた喜三右衛門。それでも研究を続け、ついに柿右衛門様式と呼ばれる美しい赤絵を生み出します。 16.通潤橋(つうじゅんきょう) 江戸時代の末、工夫をこらして造ったというこの橋は、現代の技術をしてもなかなか出来ない立派な橋です。熊本県にあります。 17.心に太陽を 波間に響く歌声が希望を失った人々の元気を取り戻します。この詩はヨーロッパの多くの人々に愛唱されていました。 18.稲むらの火 紀伊半島を襲う大津波から、収穫したばかりの自分の稲むらに火をつけて、村人を救った浜口五兵衛。津波の教訓を伝える有名なお話。
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