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『日韓共鳴二千年史』の読み方

『日韓共鳴二千年史』の読み方

名越二荒之助

本書は、神話時代から戦後の現在までの日韓交流の歴史をトータルに扱っている。
いずれも我が国の歴史教科書では教えていないことばかりであり、あまりの量に、どこから読んだらいいのか、途方にくれてしまう人もいるかも知れない。
しかし、ご心配は無用である。通史形式をとってはいるものの、原稿は一つ一つ独立しており、どこから読んでも理解できるよう編集している。また、各部ごとに設けているガイド・ラインを読んでいただければ、各部の狙いと大まかな流れは掴むことができると思う。
ただ、日韓関係について、これから取り組もうと考えておられるならば、まず第六部と第七部から読んでいただきたい。
戦後になっても勧告で尊敬されている立派な日本人のドラマ(第六部)と、戦後も反日感情に屈せず、日韓友好に尽くした勇気ある韓国人のドラマ(第七部)が紹介されている。きっと「日本人はすべて韓国人から嫌われている」、「韓国人は日本人を憎んでいる」といった思い込みから自由になることができるに違いない。

また、いま問題となっている近現代の日韓関係について興味のある方は、第三部から読み進められることをお勧めする。朝鮮・韓国のリーダーたちのことも紹介している。近代韓国の歩みが、決して反日一辺倒ではなかったことをご理解いただけるのではないかと思う。

詳しくは目次を見てほしいが、ここでは、便宜上、次のような索引を作ってみた。この索引を参考にしていただきながら、各自の問題意識を深めてほしい。

・韓国(朝鮮)の神話はどういうものか。
・古代の日朝関係はどうだったのか。
・なぜ日本軍は七世紀末、百済を助けに行ったのか。
・なぜ豊臣秀吉は朝鮮に出兵したのか。
・朝鮮通信使の日朝外交はどのようなものだったのか。
・なぜ征韓論が生まれたのか。西郷隆盛の真意はどこにあったのか。
・朝鮮改革派のリーダー金玉均と日本との関係は?
・なぜ閔妃暗殺事件が起ったのか。
・なぜ日露戦争で朝鮮半島は戦場になったのか。
・韓国の英雄・安重根はどんな人だったのか。
・初代統監の伊藤博文は韓国に何をやったのか。
・日韓併合はどうして起ったのか。
・三、一独立事件の背景はどのようなものなのか。
・韓国の独立闘争はどのようなものだったのか。
・創氏改名や日本語強制はどう考えたらいいのか。
・先の戦争を、当時朝鮮の人々はどのように受け止めていたのか。
・韓国は戦後どのようにして独立したのか。
・慰安婦や戦後補償問題はどう考えたらいいのか。
・韓国の歴史教科書はどうなっているのか。

きっと本書を読み終える頃には、朝鮮・韓国に対する深い敬意の念とともに、我が国の先人たちの歩みに対する尊敬の念もあわせて持つことができるようになっているに違いない。

 

『日韓共鳴二千年史―これを読めば韓国も日本も好きになる』