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平成の皇室―両陛下にお仕えして

平成の皇室—両陛下にお仕えして
へいせいの こうしつ/りょうへいかに おつかえして


渡邉 允(わたなべ まこと)前侍従長/著

定価 本体1,200円(税込1,320円)
ISBN 978-4-944219-77-3
判型・頁数 新書判・160頁
発売 2008年12月
明成社オンライン

平成17年、両陛下は戦歿者慰霊のためサイパンをご訪問になった。陛下は、この慰霊訪問を強く願われていたが、受け入れ体制の問題などで、なかなか事が進まず、「いつになったら行けるのか。年をとって行けなくなってしまうではないか」とおっしゃられたという。
また、両陛下が国民の気持ちを知ろうと努力されていることについて、地方への行幸啓(ご訪問)日程が「できるだけ多くの人と会う」ことを第一の目的として設定されていること、新年の歌会始の詠進歌(応募作品)には、全て目を通されるというエピソード等が紹介されている。
天皇陛下がおられる限り、「見捨てられた日本人」など誰一人いないという気持ちにさせられる一冊である。


一 国民と共にある皇室

人と会う時間を大切になさるご姿勢/島や僻地の人たちにも御心を/奉迎での両陛下と国民の通い合い/国民の為に日々お祈りされる陛下/陛下の稲作と皇后陛下のご養蚕/戦争の苦難が若い世代へ語り継がれることを願われて/日本の将来を背負う青年へのご期待

二 御製・御歌と宮中歌会始

「月」の御製・御歌/歌会始の儀―静寂と阿吽の呼吸/すべての国民に詠みやすい「お題」をお選びに/農村・山村の過疎化、高齢化をご心配に/皇孫殿下ご誕生をお喜びに/和歌―皇室と国民をつなぐ一つのかたちとして

三 両陛下のお側にお仕えして

国民の幸せを祈られて/お小さい時のご記憶/宮中は千年の単位でものが動く/人とお会いになるというお務め/国民一人一人のことを大事にお考えに/若い人たちに寄せられるお気持ち