日本の歴史・伝統文化など「日本人の誇り」を甦らせる書籍の出版をしています

永遠の武士道 語り伝えたい日本人の生き方

剣豪・宮本武蔵の究極の悟り、

今を生ききることの大切さを説いた『葉隠』、

時代を駆け抜けた文武兼備の士・高杉晋作、

「女なりとて我も亦、大和魂は有てるものを」と自らを奮い立たせた河原操子。

日本人の生き方に脈々と息づく「武士道の言葉」。

永遠の武士道
語り伝えたい日本人の生き方

定価 本体1,800円(税込1,980円)
ISBN 978-4-905410-38-6
判型・頁数 四六判・320頁
発売 2016年5月

多久善郎/著

たく よしお

昭和29年(1954)、熊本市生まれ。熊本県合志市在住。
熊本県立済々黌高校・九州大学を経て日本青年協議会本部職員となる。日本を守る国民会議に参画、全国縦断キャラバン隊隊長を担うなど全国を遊説。
昭和59年、第2回東京青年弁論大会(日本防衛研究会主催)で最優秀賞受賞。昭和62年より10年間、研修局長として学生及び青少年育成事業を担当。平成9年より日本会議の国民運動に従事。
学生時代より明治維新・日本近代史・比較文化を研究、武士道と陽明学を人生哲学とする。編著書に『維新のこころ-孝明天皇と志士たちの歌』(明成社)、著書に『先哲に学ぶ行動哲学 知行合一を実践した日本人』(日本協議会)がある。

書評

神社新報 平成28年8月22日 3318号

もののふの生き方から 日本人の気概思ひ出す

産経新聞 2016.7.17

文芸評論家の小川榮太郎氏が、Facebookで紹介して下さいました。

産経新聞[九州・沖縄] 2016.7.15

文と解説を、見開き2ページで

有為の士となる知恵の宝庫

規範・人生訓・リーダーシップ・仕事術・人格形成・国家観が養われます。

 

「朝の10分間読書」にピッタリ!

通勤・通学時に。
軽量用紙を使用。

入学・卒業・入社時に。
物事に取組む姿勢が磨かれます。

磨けやみがけ ひかり出づるまで

佐久良東雄

目次

第一章 武士道古典の言葉

宮本武蔵

1.三十歳迄の勝利は本物ではなかった。その後鍛錬を重ねて五十歳で漸く本物を得た
2.物事の表層を見ずに、本質を観抜け
3.先ずは三年、更には三十年、一日も休む事無く毎日毎日鍛錬し続けてこそ本物になる
4.岩尾の身―物事に動じない強い大きな心 
5.「打つ」と「当る」は違う。確乎たる意志を以て相手に当てる事が「打つ」と言う事なのだ 
6.神や仏は尊いが、神仏に頼るのでは無く、あくまでも自分の力で切り開いていく

山鹿素行

1.社会のリーダーとしての道徳的な高みを常に示す事こそが武士の仕事
2.勤行―生涯やり続ける事こそが人間を立派にさせる
3.全ての前提は、気力を充実させる事にある
4.温籍―内に培われた心の温かさ、包容力が人間の魅力となる
5.「正義」と「利益」とを調和できるような判断力を身に付けよ
6.剛毅なる本質に裏打ちされた、節操を守る生き方を目指したい
7.食べ物についてとやかくいわない事が武士の最低条件
8.今日一日の姿に全ての人生が集約されている

忠臣蔵

1.納得出来ないことは認める訳には行かない
2.私心を捨てて本質を見定めれば世間の批判など気にする必要はない
3.物事を為すのは、家を建てる様なものであり、念を入れて取り掛からねば成功しない
4.個人の恩讐ではない。同志全員の戦いなのだ。「抜け駆け」は絶対に許さない
5.心一つに討ち入った以上、吉良親子の首を取った者も、警護の任についた者も、その功績は全く同じである
6.もはや心にかかる雲は全くない。全く澄み渡った心境である

『葉隠』

1.幾度も幾度も鍋島サムライに生れ変わって藩の為に尽すのだ
2.葉隠精神の凝縮された四つの誓い
3.物事は先を読んで準備すべきである
4.日々死を覚悟し、腹を据えて生きるならば、生涯落ち度の無い仕事が出来る
5.決して言ってはならない言葉がある
6.物事は総て前向きに受け止めよ
7.仕事ぶりの四つのタイプ
8.精神を以て肉体に打ち勝つ事が出来る者こそが他者に勝つ事が出来る
9.謙虚で威厳があり物静かに
10.多くの根を張る大木の様に多くの人々の智恵を集めよ

佐藤一斎

1.人間の価値の有無は「志」による
2.人には暖かく、自分には厳しく
3.頭は冷静に、背中は暖かく、心にわだかまりなく、腹を据えた生き方を
4.重要な役職にある者は、「重職」の意味を考え決して軽々しくあってはいけない

コラム

山鹿素行の『中朝事実』と吉田松陰・乃木大将

第二章 幕末激動期の武士道

松下村塾 吉田松陰

1.やむを得ぬ大和魂の発露としての行動 
2.単なる評論家には決してならない
3.勇気に裏打ちされた正義の実践こそが武士道の真骨頂
4.人としての「道」は高くて美しいものだが、それは簡単であり身近な所にある
5.私も楠木正成公の如く七生報国の生き様を後世に残す
6.私は誠心を以て全ての人を感化して行く

松下村塾 高杉晋作

1.国家危急の時、国を救う為には我が身はどうなろうと構わない
2.風流(文)と節義(武)兼備の士

会津武士道

1.赤き誠心を歴史に留めて私は逝く
2.わが藩は幕府への忠誠を第一とする。他藩を見て右顧左眄する必要は無い
3.心の捻じ曲がった者を採用してはならない
4.忠孝・武芸・礼儀が会津藩の教育理念
5.絶対的な社会規範の存在
6.大義は会津にある。もし戦争になったら力を合わせ、心を一つにして敵を倒し大いに武勇を天下に轟かそうではないか
7.時代の激流に翻弄されるか弱い女性であっても、守るべき操は決して失わない

新選組

1.サムライの道を決して踏み外してはならない
2.私は蝦夷の地に渡って、最後まで戦い抜き国家に殉じたい

薩摩武士道

1.郷中内では何事であっても心をこめて話し合う事が大切である
2.日頃から山や坂を歩き回って足腰を鍛えておけ
3.平和な時でも、乱れた世の中にあっても、勇断の出来ない人間は役に立たない
4.正義のある所だけを見定めて立ち、信念を持って動かない
5.人を相手にせず天を相手にして、自分は誠を尽しているかだけを省みよ
6.梅の花や紅葉の様に風雪=困難に耐えてこそ人間も美しい花を咲かせるのだ
7.因循姑息な議論を述べられたので、幾度も繰返して反論し、遂にご了解頂いた
8.一筋の道を貫いて年を重ねてきた生き方は、か細くとも決して他に乱される事はない

維新の歌(1)佐久良東雄

1.私も大君の恵みを受けて、武士としての花を咲かせよう
2.大和魂を磨きに磨いて光を発するような人間になるのだ
3.鍛錬の全てが天皇様に忠義を尽くす為であると思って精魂を傾けよ
4.天皇陛下に、一心に仕え奉ろうと赤き心を固めている友こそが、魂の惹かれ合う真の友である
5.天皇様が物思いに沈まれている今年の春は、桜の花までも涙ぐんでいる
6.武士は天皇様をお守り申し上げる為に大太刀・小太刀を腰に差しているのだ

維新の歌(2)

1.闇夜に輝く星の光よ、私の道だけは照らし導いて欲しい
2.一旦立てた志は七度生まれ変わっても決して揺らぐ事はない
3.一筋の道を貫く生き方をすれば、女性でも決して男性に劣る事はない
4.天皇をお守りする事はこの様なものであると、真っ先掛けて進み行け

コラム

会津の少年(山川健次郎)を助け育てた長州・薩摩の寛

第三章 明治の武士道

明治の精神

1.軍人精神の根本は誠心
2.わが国を汚すものは決して許さず
3.戦死する直前に発した一水兵の憂国の情
4.敗北した敵将に示した伊東長官の礼と誠心
5.敗軍の将を辱めず、相互に讃え合う武士道の交わり
6.「敵兵救助」、海の武士道を示した上村将軍

山岡鉄舟

1.ことさらに外見を飾りたてる人間は、心にやましさがあるからなのだ
2.神道・儒教・仏教、これら三つの道の融合した「道念」を武士道という
3.天が私を使ってこの事(西郷隆盛との談判)を為さしめたのである
4.眼の輝きに魂が現われる
5.お相手が天皇陛下であればこそ、おもねる事無く至誠一貫で奉仕すべきだ
6.武士道と物質文明、本末を転倒するな

乃木希典

1.武士道とは優秀な精神と良風美俗の事である
2.この様な大量の戦死者を出した私が、一体どの面下げて遺族に会えると言うのか
3.至誠純忠の人物でなければ人を導く教師たり得ない
4.明治天皇の後を追って殉死する

山川健次郎

1.大和民族の生存の為に本校がある
2.国民の気風が国家の盛衰を決定づける
3.武士道を構成する八つの徳目
4.災害よりも恐るべきは国民精神の頽廃である

新渡戸稲造

1.武士道は今尚日本人の道徳の指針として我々を導いている
2.低俗を超越した孤高の澄み切った心境
3.国際人に必要なのは自国民としてのしっかりしたアイデンティティ
4.本物のサムライだけが日米の危機を打開できる、偽物ではだめだ

河原操子

1.万一の時は、国家の為に身を捧げたものと思って下さい
2.国際的な事業に従事するには西洋人に負けぬとの自信力が必要
3.日本女性の私には大和魂があるのだ。気弱になっては情けない
4.いざという時には自分で生命を絶つ
5.決死の勇士達への優しい心づくし
6.教師たる自分は、常に成長し続けねばならない
 頭山満
1.日本人全てを武士の様に
2.道義日本の確立こそ世界に対する大使命
3.若い時は個性が強すぎる位で丁度良い 
4.信念ある少数の力

頭山満

1.日本人全てを武士の様に
2.道義日本の確立こそ世界に対する大使命
3.若い時は個性が強すぎる位で丁度良い 
4.信念ある少数の力

コラム

武士道を提唱した乃木・新渡戸・山川の繋がり

第四章 大東亜戦争と武士道

アジア解放

1.道義に基づくアジア共栄を目指す
2.混乱する中国に平穏な状態をもたらし、アジアの安定ひいては世界平和を実現する
3.自分の日常の姿で、日本人とは何かをアジア諸民族に示せ
4.ベトナム独立を支援し続けた日本人実業家
5.天皇陛下の大御心を奉じた道義の戦争
6.「殺人剣」では無く「活人剣」に
7.南機関長を慕うビルマの人々の謝意
8.独立できる力を自ら身につけよ!
9.インドネシア独立戦争に参戦した日本人
10.アジア諸国に対する昭和天皇の「お詫び」

玉砕

1.文字通り最後の一兵まで戦った日本軍の勇気
2.国家永遠の生命に殉じる
3.太平洋の防波堤
4.名誉の戦死
5.祖国の青年達への願い
6.一人十殺
7.武士道に降伏なし
8.硫黄島の壕内から米国大統領を叱責
9.物資弾薬窮乏の中、来援機の安全を心配した仁将
10.子孫に残した「清節」の生き様

特攻隊

1.自己犠牲と特攻隊
2.特攻の歴史記憶が日本を甦らせる
3.誇りと喜びと
4.本当の日本男子
5.美しき祖国への絶対の信
6.今日のこの日の為に
7.一気に登り極めんこの一筋の道を
8.日本人の永遠の生命

敗戦の責

1.敗戦責任を一身に担った陸軍トップ
2.特攻隊生みの親の自決
3.部下達を故郷に戻した後に自決
4.敵に「武器」を渡す屈辱
5.夫婦・家族で大日本帝国に殉じた人々

祖国の犠牲

1.貞操を守る為に集団自決した従軍看護婦達
2.一切の戦歿者の供養を以て世界平和の礎に
3.良心に曇りなし
4.日中の和解の為に身を捧げる
5.モンテンルパ刑務所受刑者の救出を!
6.ソ連抑留十一年四か月の中で刻んだ祖国再建への言霊
7.日本人の誇りを持って逆境に立ち向かったある一等兵の信念の言葉 

コラム

ウズベキスタンの桜と抑留日本人に対する高い評価

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