永遠の皇室を仰いで—宮中祭祀、御製、行幸 今上天皇のご公務と大御心
えいえんの こうしつを あおいで/きゅうちゅうさいし ぎょせい ぎょうこう きんじょうてんのうの ごこうむと おおみこころ
川島裕・高谷朝子・小柳陽太郎・岡野弘彦/著
定価 本体600円(税込660円) ISBN 978-4-944219-75-9 判型・頁数 A5判ブックレット・80頁 発売 2008年8月 |
天皇の「国事行為」は、憲法第1章で定められたものに限られているが、天皇が実際に務められる行為には、これ以外にも「公的な」内容のものが実に多い。これらを知らずして、天皇陛下の本当のお姿を知ることは不可能であろう。本書では、宮中祭祀や御製、行幸など憲法上の「国事行為」以外のご公務について光を当てた論文ばかりを集めた。
4人の著者のうち3人が陛下のお側近くで勤務された方々(川島氏は侍従長、高谷氏は元内掌典、岡野氏は御用掛)であり、他では到底知りえない貴重な証言も多数収録されている。
「世界的な生物学者」としての陛下/ウプサラの地でリンネ生誕三百年記念行事/英国でのご講演と「ヘレン・ハウス」ご訪問/平成の御代の始まりとソ連崩壊/バルト三国の「苦難の歴史」に御心を寄せられて/「日本の皇室はすばらしい」
雪の歳旦祭/十九歳で内掌典に/内掌典の一日/昭和天皇とニュース映画/戦時下の宮中三殿/戦後も変わらぬ宮中三殿の祭祀
皇室典範論議に欠けているもの/皇后陛下の二首の御歌/親子さながらの「君民の情」/昭和天皇とアッツ島/国民の悲しみを自らの悲しみに/「心を寄せ続ける」皇室/外国人が見た「天皇と国民」
歌会始-予祝のエネルギー/昭和天皇の御心を継がれて/天皇としての歌の風格/新聞は御製、御歌を掲載すべき/戦没者への深い御心/歌会始に受け継がれる言霊の力