トルコ 世界一の親日国―危機一髪!―イラン在留日本人を救出したトルコ航空
トルコ せかいいちのしんにちこく/ききいっぱつ イランざいりゅうにほんじんを きゅうしゅつした トルコこうくう
森永 堯 (もりなが たかし) 元伊藤忠商事イスタンブル支店長、日本・トルコ協会理事/著
定価 本体1,500円(税込1,650円) ISBN 978-4-944219-87-2 判型・頁数 四六判・176頁 発売 2010年1月23日 |
知っておきたい「空」の友情物語
1985年、激化するイラン・イラク戦争のさなか、イランに取り残されようとしていた日本人救出のため飛来したトルコ航空機。その立役者の1人である著者が、救出劇の舞台裏を克明に描く。
さらに、エルトゥールル号遭難事件から今日に至る、トルコが世界一の親日国となった事由を挙げ、将来に亘る日本・トルコ両国の力強いパートナーシップを提案する。
1890年9月オスマントルコ帝国の軍艦エルトゥールル号が、樫野崎沖で台風の為に座礁沈没し、500有余名殉職・69名救出の折の漁民の恩義に報いるべく、95年後にトルコ共和国が、テヘランに派遣した救援機で在留邦人が生き延びた「海と空」との友情物語を推薦します。
=日本・トルコ協会総裁 寬仁親王殿下=
イスタンブルに緊急電話/テヘランで何が起きたのか?/絶望のテヘラン空港/何故関係のないトルコ航空なのだ?/3つの決意/暗号「アセイ」/「アセイ」への電話/オザル首相遂に大英断を下す/それでも信用しようとしないテヘラン在留邦人/トルコ航空、標高5165メートルのアララット山を通過/地獄から天国へ/「安全の保障がなかったから」救援機を出さなかった日本と、「安全の保障がなかったから」救援機を出したトルコ/日本人は飛行機で、トルコ人は車で脱出/トルコ航空へお礼/恩人/トルコ航空には2度助けられた
出会いからパジャマ友達になるまで/大吊り橋、第2ボスフォラス橋プロジェクト/日本製造業の対トルコ投資第1号の実現~いすゞ自動車のトルコ進出/オザルさんが大統領に/悲しい別れ~オザル大統領の急逝
第1の事由 エルトゥールル号遭難者救援
第2の事由 1905年 日露戦争で大国ロシアに小国日本が勝利
第3の事由 アタテュルク大統領が明治天皇を尊敬
第4の事由 トルコの軍人達が朝鮮戦争の帰路に立ち寄った日本に好感を抱く
第5の事由 技術立国、輸出立国日本に対する敬意
①第2ボスフォラス橋の工期を縮めたのは、トルコ人と日本人の組み合わせ
②日本の最初の製造事業を成功させたのは、トルコ人と日本人の組み合わせ
③繊維工場を順調に稼動させたのは、トルコ人と日本人の組み合わせ
トルコと欧州との第二次大戦後の関係/EUとの関係/次々と新しいハードルを設置/私の目の黒い内にトルコはEUに加盟出来ない/頑張れトルコ!/日本と組むのがEU加盟への近道
(日本・トルコ協会「アナトリアニュース121号」からの転載)
エミネ・キョプルル(トルコ航空客室乗務員、当該機に乗務)
オルハン・スヨルジュ(元トルコ航空パイロット、当該機機長)
野村 豊(元駐イラン日本大使)
富田健次(同志社大学教授)
毛利 悟(元東京銀行イラン駐在員)
森永 堯(元伊藤忠商事イスタンブル支店長)
トルコ共和国大使館≪トルコ政府観光局HP≫にて紹介頂きました。
トルコ航空PRページでご紹介(日本とトルコの絆を深めた2つの出来事)頂きました。
平成27年2月16日放送、テレビ朝日系列「トリハダ(秘)スクープ映像100科ジテン」で取り上げられました。
映画「海難1890」の題材となりました。